アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)


添付文書の【使用上の注意】では腎機能低下患者に対する記載はありませんが、【薬物動態】ではCmaxが1.5倍及び1.7倍、消失半減期が1.6倍及び1.8倍と少し増加・延長しています8)
また、末期腎不全患者ではP糖たんぱく質の機能低下によりAUCが2.8倍増加するという報告があります5)


腎機能低下患者ではCmax、AUCが増加し、高い血中濃度が持続する可能性があります6)

第2世代抗ヒスタミン薬では、以下の薬剤については減量する必要があります。

腎機能障害患者における薬物動態(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申

腎機能低下患者ではAUCの増加、消失半減期の延長がみられます。透析患者には禁忌です。CLcr10ml/minの患者には禁忌です10)

副作用については眠気の他に不眠便秘などもあります。

眠気、めまいの副作用が報告されていることと、睡眠障害につながる夜間のかゆみを取り除くという観点から夕食後または就寝前に服用します4)

【参考文献】
1)患者さんとともに理解するCKDと血液透析 南江堂
2)鳥居薬品ホームページ レミッチ®製品情報
3)レミッチ®添付文書
4)レミッチ®医薬品インタビューフォーム
5)腎機能別薬剤投与量 じほう
6)アレロック®添付文書
7)ジルテック®添付文書
8)アレグラ®添付文書
9)タリオン®添付文書
10)ザイザル®添付文書


注3) 自発報告において認められている副作用のため頻度不明。 4

今挙げた抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、保湿剤、ステロイドでも効きにくい場合、ヒスタミン以外のケミカルメディエーターや神経線維の表皮内伸長、内因性オピオイド(βエンドルフィンなど)等が関与している可能性があります2)