1.アスプレニウムを鉢から取り出し、土や根を優しく払い落とします。
やり方は簡単。株元から葉をチョッキン。そして、花瓶(使わなくなったコップでもOK!)にポンと入れるだけ。
ただ「長持ちさせるコツ」として、すぐには花瓶に挿さないでください。水中でもう一度切りなおすのがコツ。
洗面器に水をためておいて、切った枝の先をもう一度洗面器の中(水中)で斜めにカット。そして素早く、水が入っている花瓶に挿してください。
アスプレニウムはシダ植物の一種で、波打つような葉が放射状に生えてくる姿が特徴の観葉植物です。その中でもアスプレニウム コブラは葉質が硬く、立ち上がって生えてくるので、爬虫類のコブラが威嚇している姿に似ていることから名づけられたとか。
ウェーブした肉厚の葉が個性的なアスプレニウムの中でもコブラが威嚇したような力強い姿が印象的
アスプレニウム・アカキの一覧| GreenSnap(グリーンスナップ)
アスプレニウムは水を好むと同時に根腐れを起こすこともあるため、鉢植えにするときは吸水性・保水性に優れた水はけのよい土がおすすめです。自分で赤玉土や腐葉土をブレンドする方法もありますが、ホームセンターなどで買える観葉植物の土でも問題ありません。
成形済みの苔玉を使う場合、苔玉を10分程度水に浸してくぼみに植物を入れ、隙間に培養土を入れてアスプレニウムを安定させ、土が見えている部分へ水に浸した水苔を被せれば完成です。
「タニワタリの良さ」を長々書きましたが、もう一度おさらい。
今回の植物は「タニワタリの仲間」の、コブラちゃん。(アスプレニウム・コブラ)
タニワタリより葉が厚く、ウェーブが強いのが特徴です。
アスプレニウムは成長点と呼ばれる中央部分が潤った状態のときに、綺麗な新芽を出しやすくなるため、土への水やりとは別に霧吹きで毎日葉水をしましょう。葉水によって乾燥が好きなハダニを防げるのもメリットです。
私は毎朝の葉水を習慣にしていますが、忙しくてこまめに葉水ができそうにないときは、ベランダや浴室でシャワーやじょうろの水を葉の表裏へ一気にかけています。葉についたほこりや汚れの掃除にもなって一石二鳥です。
なお、葉水は暖かい環境で行うのがおすすめで、冬でも暖かい室内なら葉水をしても問題ありませんが、極端に寒くなる場合は傷まないように葉水を控えた方がよいでしょう。
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これからアスプレニウムを育てる方のために、栽培の体験を通してわかった育て方のコツを紹介していきます。
また、比較的丈夫で育てやすいことも人気の理由です。 アスプレニウムをオシャレに飾るポイント
アスプレニウムはかなり丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめできる観葉植物です。個人的には、これまで育ててきた植物の中で難易度が低い方だと考えています。ただし、季節に合わせて水やりや置き場の工夫などが必要となるため、完全に放置できるわけではありません。
今回は観葉植物として人気のシダ植物アスプレニウム(オオタニワタリ)の育て方をご紹介します。
暑い時期にアスプレニウムの葉が突然枯れたことがあります。置いていた場所から考えて、おそらくエアコンの冷たい風が直接当たったことが原因だと思います。幸い、新しい葉はどんどん生えてきていますので根は傷んでいないようですが、一度傷んだ葉は元に戻せないため、カットせざるを得ませんでした。
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アスプレニウム属は世界に約700種があり、主に熱帯に分布していて、日本でも沖縄地方を中心に約30種ほどあります。コブラは葉の長さが同じアスプレニウムのラスタより30cmほどと短く、葉幅も広いです。葉は硬く濃い緑色をしていて、大きく波打っている姿が力強い印象を与えます。
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この植物の名は、「アスプレニウム・コブラ」。
調べてみると、シダ植物の定番品種「タニワタリ」の仲間だそうです。
二ダスよりも単葉の長さが約1mと短く、幅約0.3mと幅広なのが特徴です。 ③アスプレニウム・二ダス・コブラ.
瑞々しい濃緑の葉が放射状に広がるアスプレニウム。エキゾチックな雰囲気で、お部屋にアクセントを加えるインテリアグリーンにはぴったりです。
アスプレニウムは日本でも自生しており、育てやすいのも魅力。特に「コタニワタリ」という和名を持つ「スコロペンドリウム・クリスタータ」は、本州でも自生しているため耐寒性があります。南関東以南の温暖地であれば、室外での越冬も可能です。
世界の熱帯~寒帯
5~150cm
普通
強い
ここからはおすすめのアスプレニウムの品種を紹介していきます。
それぞれの品種の栽培難易度を、星の数(☆~☆☆☆☆☆)で表示していますので、育てる際の参考にしてください。星の数が少ないほど育てやすい品種になります。
園芸店などでは、「シマオオタニワタリ」という和名で販売されていることが多い「二ダス」。さまざまなアスプレニウムの園芸品種の元となる二ダスは、原種らしいワイルドな雰囲気が魅力です。生長すると、葉は50cmほどの長さになり、水分を溜めるために株元(基部)がドーム状に盛り上がります。この基部はさらに年月を経て、ソテツのような幹へと変貌していきます。
和名では「コタニワタリ」と呼ばれる「スコロペンドリウム」。葉は生長しても20cm未満と小ぶりで、みっしりと群生するように生えるため、まとまりのある姿が楽しめます。
チリチリと縮れた葉が、まるでドレッドヘアのような見た目の「ラスタ」。葉は40~50cmほどの長さに生長し、艶のある濃いグリーンカラーが目を癒してくれます。まだ新しく、手に入りにくいレアな品種です。
上記の「ラスタ」と似ていますが、「コブラ」は葉の長さがラスタより30cmほどと短く、葉幅も広いのが特徴です。コブラもまだ新しく、流通量も少ないため、手に入りづらい品種となっています。
葉先に子株が吹くユニークな性質から、「マザー・ファーン」という別名を持つ「ダウキフォリウム」。葉に切れ込みが多く入り、ふんわりと茂る様は繊細な印象を与えます。
肉厚で、しっかりとした葉質が特徴の「ツンベルギー」。まるで作り物のように見えることから「プラスチック・ファーン」とも呼ばれます。生長するにつれどんどんボリューム感が増すため、大株に育てれば存在感のあるインテリアグリーンに!
「二ダス(シマオオワタリ)」の突然変異により生まれたのが、こちらの「レズリー」。切れ込みの入った葉の先端部分が、フリルのように縮れているのがユニークです。
アスプレニウムは、明るい半日陰で管理するようにしましょう。光の量が少ないと株が弱るだけでなく、姿が乱れる原因にもなります。
特に葉が幅広く、波打つような葉の形状が特徴の「レズリー」などは、光量不足で徒長しがちに。葉元はまっすぐで、葉先だけ縮れるといった間延びした姿になってしまうため、管理場所には注意が必要です。
観葉植物に適した置き場所とは?こちらの記事をチェック!
アスプレニウムの水やりは、用土だけでなく、株の中心部にも水をかけてあげるのがポイント。
自生地で大木や岩などに着生するアスプレニウムは、雨水を溜められるように株元が盛り上がるように発達します。株の中心に水を与えることで自生地と似た状況を再現し、健康に育てることができるのです。
観葉植物への水やり方法や、便利な給水グッズについてはこちら!
生長期の5月下旬~9月下旬に、1カ月に1度緩効性肥料を与えます。
観葉植物の肥料についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
アスプレニウムの生育に適した気温は、15~30℃。暑さには強いですが、35℃以上の酷暑が続くと生育が鈍ります。また、耐えられる最低気温は5℃が目安です。
市販されている観葉植物用の配合土で育てられます。
美観を保つため、黄色く変色した古葉ははさみで根元から切り落としましょう。
着生シダの仲間であるアスプレニウムは、基本的に根詰まりしにくい植物です。しかし、何年も順調に育っていた株の葉数が急に減ってきたり、元気がなくなってきたと感じたら植え替えをしてあげましょう。
植え替えの際、根は1/3~1/2ぐらいのボリュームになるように、はさみで切除してから新しい用土に植え付けます。根をカットするのは、鉢内で新しい根が伸び伸びと育ち、水分や栄養を吸収しやすくなるため。根を整理して、新陳代謝の旺盛な健康な株に育てましょう。
また、アスプレニウムは、大きな鉢で育てるとより大きく生長します。大株に育てたいという人は、植え替えのたびに鉢増ししていくと良いでしょう。
「ダウキフォリウム(マザーファーン)」は、葉先に吹いた子株を移植することで増やすことができます。アスプレニウムの生長期である5月中旬~8月に行うようにしましょう。
ダウキフォリウムの葉先から子株を取り外したら、用土や水ゴケに植え付けるようにして置きましょう。用土は、雑菌の心配がないものを使用すると失敗が少なくなります。おすすめは、バーミキュライトとパーライト5:5の配合土です。
移植した子株は、乾燥しないように注意しましょう。鉢にポリ袋を掛けておくと乾燥対策になります。
明るい日陰で管理してください。2~3カ月ほどで子株が発根します。ある程度子株が生長したら、鉢上げしましょう。
アスプレニウムを屋外で管理する場合、ナメクジが頻繁に発生します。葉に食害が見られたら、株元や葉裏、鉢底などにナメクジが隠れていないか確認し、見つけ次第取り除きましょう。専用の薬剤を使用するのもおすすめです。
発生はさほど多くありませんが、ハダニにも注意しましょう。ハダニは、風通しの悪い環境や乾燥により発生します。空気が淀みがちな部屋に置く場合は、送風機などで空気の流れを作ってあげると良いでしょう。また、ハダニは水でおぼれるため、霧吹きでたっぷり葉水を与えるのも有効な対策です。
「アスプレニウム・クリーシー」を清潔感ある白い鉢に植え、卓上のフレッシュな彩りに。小鉢仕立てですが、ウェーブした葉がふんわりと広がり、存在感は抜群です。濃い緑の葉でリラックス効果も抜群!
個性的な葉姿が魅力的なアスプレニウム。小鉢仕立てでもボリュームがあるので、インパクト満点のインテリアグリーンとして楽しめますよ。
アスプレニウム・コブラの魅力(特徴)は?
個性的な葉姿で人気の観葉植物「アスプレニウム」。「オオタニワタリ」「コタニワタリ」などの和名を持つ品種もあり、昔から園芸植物として親しまれています。最近では品種改良が進み、切れ込みの入った細やかな葉のタイプなど、バリエーションも豊富です。
今回は、そんなアスプレニウムの育て方と種類について解説していきます!
ボタニカルショップ「NEO GREEN 渋谷」オーナー。
NHK「趣味の園芸」テキストで、園芸ダイアリーの観葉植物を担当し、執筆・監修を2年間努める。そのほか、インテリアグリーンに関する本の監修も多数。店舗で扱う植物は、全て自身の目で厳選し、鉢合わせしたもの。植物とかわいらしいネコ達との暮らしが垣間見れるインスタグラムは必見!
アスプレニウムの育て方は?
アスプレニウムは耐陰性があって強い日光を必要としないため、室内で育てるインナーグリーンに適しています。窓際に植物を置けなくて困っている方にもおすすめです。ただし暗すぎるのも問題で、多少の明るさがあった方が丈夫に育ちます。
植物名:アスプレニウム コブラ
アスプレニウムは乾燥や冷気に弱いため、エアコンの風に当たる場所で育てると葉が枯れることがあります。日当たりだけでなく、風の当たり方にも注意して置き場を選びましょう。