本研究で使用しているのはそのうちのエリスロマイシン、クラリスロマイシンおよびアジスロマイシン。


3)小林寅喆:歯性感染症原因菌と各種抗菌薬の抗菌力,歯科におけるくすりの使い方 2011-2014,
デンタルダイ ヤモンド社,東京,2010;p.51―3


新しい歯周病治療薬を開発-炎症を抑えるマクロファージの誘導に注目-

口腔カンジダ症はカンジダが白いコケ状に付着し疼痛、違和感などが認められる真菌感染症です。症状が軽度の際は口腔清掃、含嗽などで軽快します。特に義歯を使用している方は義歯を清掃してください。軽度では重曹によるうがいも効果的です(ぬるま湯100ml程度に重曹茶さじ1杯程度)。

むし歯や歯周病などの細菌感染でダメージを負った歯や、痛みや違和感の ..

セフェム系のエステル型(セフェム第三世代)です。安全性でいまでも使われているケフレックス(セフェムの第一世代 ですが、今効かせようとすると相当量出さなければなりません)と同じ系統です。2002年のデーターですが、300mg投与で有効率91%とかなり高率です。現在でも歯性感染症には90%の抗菌力があり衰えていません。βラクタマーゼ産生菌には弱いので4-5日で効かないようでしたら薬をクラビット等に変えます。この薬の特徴は出しやすさにあります。プロドラッグですので胃腸障害が少ないです。また他剤との相互作用や患者様の状態によって重篤な疾患を招くことがありません。薬にはなることはあっても毒にはなりません。歯科の第一選択のひとつです。

妊娠中も胎児への障害も同様に報告されていないので同じように投薬可能です。抗菌剤の胎盤移行率は20-30%ですが胎児は薬物代謝機能が未熟ですのでちょっと不安ではあります。

(注1)マクロライド系抗菌薬
マクロライド系抗菌薬は、細菌などのタンパク質合成を阻害し、細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬剤。これまでにいくつかのマクロライド系抗菌薬に抗炎症作用があると報告されていた。本研究で使用しているのはそのうちのエリスロマイシン、クラリスロマイシンおよびアジスロマイシン。

本学大学院医歯学総合研究科高度口腔機能教育研究センター/研究統括機構の前川知樹研究教授、前田健康教授、同研究科微生物感染症学分野の寺尾豊教授、同研究科歯周診断・再建学分野の多部田康一教授、ならびに北里大学大村智記念研究所の砂塚敏明教授、廣瀬友靖教授らの研究グループは、米国ペンシルベニア大学、ドイツドレスデン工科大学との国際共同研究を実施し、マクロライド系抗菌薬注1とマクロライド系抗菌薬から合成した非抗菌性誘導体EM-523が、骨の再生・回復に働くことを歯周病と骨粗鬆症の老齢動物モデル実験で明らかにしました。本成果により、歯周病や骨粗鬆症などの骨が加齢とともに減弱する疾患に対し、有効な薬剤の開発研究が促進されます。
本研究成果は、2024年1月16日、国際学術誌「iScience」に掲載されました。


[PDF] 予防投与の対象となる治療・処置 歯肉や歯根尖部領域の処置

歯髄感染から起こる根尖性歯周組織炎と辺縁性歯周組織炎(歯槽膿漏)があります。これらが原因となって、歯肉膿瘍、歯槽膿瘍、口蓋膿瘍などを形成することがあります。

辺縁性歯周組織炎は、いわゆる歯周病です。 歯と歯肉の間にプラークが ..

喘息の患者さんは消炎鎮痛剤に注意する必要があります。特に、以下に示すような症状の方は、消炎鎮痛剤で喘息発作が認められる(アスピリン喘息)の疑いもあります。歯科主治医、薬局で必ず伝えてください。

[PDF] 歯周病患者における抗菌療法の診療ガイドライン2010

歯槽部に限局した炎症の初期では好気性菌が主体となりますが、炎症の重篤化に伴い嫌気性菌が関与する割合が高くなっていくと言われています。今回は、歯性感染症をその分類別に特徴と治療法を提示していきたいと思います。

3 クラリスロマイシン*、アジスロマイシン* 4 レボフロサキシン*、シプロフロキサシン 5 クリンダマイシン 6 メトロニダゾール(*国

4)JAID/JSC感染症治療ガイドライン2016 -歯性感染症-
一般社団法人日本感染症学会、公益社団法人日本化学療法学会
JAID/JSC感染症治療ガイド・ガイドライン作成委員会、歯性感染症ワーキンググループ

[PDF] JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2016 ―歯性感染症―

歯科では、消炎鎮痛剤を処方されることが多いです。消炎鎮痛剤で多く認められる副作用は食道、胃腸障害、腎障害です。副作用は、用量(薬剤を服用する量)及び投与期間が多くなると副作用が認められる頻度が高くなります。すでに、腰痛などで消炎鎮痛剤を服用している方は、必ず主治医に伝えてください。同じような消炎鎮痛剤が重複することで副作用が出現する率は高くなります。痛みが激しいために、短時間で消炎鎮痛剤を何回も服用すると用量が増えてしまうために、副作用の出現率は高くなります。食道、胃腸障害を少なくするためには、決められた用量で、食後に多めの水で服用することが大事です。腎障害の患者さんは、消炎鎮痛剤により腎障害を悪化させることがありますので主治医に伝えるとともに、服薬後に浮腫(むくみ)などの症状が認められた際は服薬を中止して下さい。

米国歯周病学会では歯性感染症における各種抗菌薬の投与期間は概ね 8 ..

免疫抑制剤です。ベーチェット病、尋常性乾癬、ネフローゼ症候群、移植手術の後などにだされます。

いたのはクラリスロマイシンであった(表 5 ). 使用された疾患名は上顎洞炎や骨髄炎などであっ

ペニシリンアレルギーの方は、セフェム系の抗生物質で稀にアレルギーとなります。目や皮膚のかゆみ、発疹などが薬物アレルギーの主な症状ですが、重度になるとアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。薬物アレルギーをお持ちの方は必ず歯科医師へ相談しましょう。

1分で読める!歯科医のための「感染性心内膜炎」の抗菌薬予防投与

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歯周病重症化予防 生後4か月からの歯みがき教室 訪問歯科診療 ..

ミノマイシン塩酸塩(商品名:ミノマイシン他)が経口薬として使用されている。歯科では歯周病治療薬として歯科用軟膏が多く使われています。

クラリスロマイシン, 成人:400mg 小児:15mg /kg

全てのキノロン系は、増血薬の鉄剤(商品名:フェロミア他)及びアルミニウム含有の胃薬(商品名:マーロックス他)との併用によりキノロン系薬の血中濃度が低下し、キノロン系薬の効果の減弱が予想されます。
痛み止めとの併用により痙攣などの症状がみられることがあります。
痙攣などの症状が強く出る薬剤の組み合わせ(ロメフロキサシン塩酸塩とフルルビプロフェン(商品名:フロベン))は併用禁忌です。

私の個人的な使用感としてはセフェム系のフロモックスなどよりもマクロライド系のクラリス ..

マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)

歯科ではクラリスロマイシンや、アジスロマイシンとして処方されることが多いです。 ..

胃酸は胃のプロトポンプから分泌されています。プロトポンプにはアセチルコリン、ガストリン、ヒスタミン、の3種類の受容体があります。それぞれの受容体にアセチルコリンなどが結合することによってプロトポンプが作動するわけです。一番確かなのは大元のポンプを阻害してしまうのが効果的です。プロトポンプ阻害剤(=PPI)は下記のようなものがあります。これは市販されていません。市販されよく使われているのはH2ブロッカー(ヒスタミン阻害剤=H2受容体拮抗剤)です。胃腸障害には神経性のものなどいろいろあるのですが、いずれも胃酸の分泌を少なくすればなおってしまいますので、H2ブロッカーが市販されたのは画期的なことだと思っています。医者にゆくことを面倒くさがるかたでも初期の段階で軽快します。夜間はヒスタミン受容体のみが作動しますので夜間の分泌抑制には非常に効果的です。日中はアセチルコリン、ガストロン受容体も働いていますので効きが弱くなります。元から断つにはPPIになってしまうのですが、まずはH2ブロッカーからというところです。H2ブロッカーは市販のものでいろいろあります。

クラリスロマイシン(clari- thromycin:マクロライド系薬)である 1 ..

抜歯後に処方される抗生物質にはいくつかの種類があります。よく使用される抗生物質には次のようなものがあります。