最近2カ月前からフィナステリド、ミノキシジル、亜鉛の内服をされていました。



AGA(薄毛)にはさまざまな原因が考えられますが、食生活もそのうちの1つです。特に亜鉛は髪を作るために必要な成分で、亜鉛不足が原因で薄毛になってしまうケースもあります。


では亜鉛を積極的に摂ることで、AGAや薄毛の改善、発毛効果が期待できるのでしょうか。今回は亜鉛の摂取による効果やAGA治療薬フィナステリドと合わせた発毛効果、摂取の方法、注意点についてご紹介します。

亜鉛は16種類の必須ミネラルのうちの1つで、身体に欠かせない成分です。亜鉛には主に新陳代謝の活性化や、皮膚や粘膜などの元となるたんぱく質の再合成を助ける働きがあります。

ミノキシジルと亜鉛の併用はAGA改善に効果的と目にしたことはありませんか?

亜鉛は体内で生成できないため、体外から摂取しなければなりません。主に魚介類・肉類に多く含まれており、その中でも特に牡蠣やうなぎ、レバーなどに多いといわれています。身体に欠かせない成分ですが、体内への吸収率は30%程度です。食べ物によっては同時に摂取すると吸収率を上げたり、反対に吸収率が阻害されたりします。吸収率を改善する成分としては、ビタミンC・クエン酸などが挙げられます。

「亜鉛はAGA治療に効果がある」と耳にしますが、結論からいうと亜鉛を摂取しただけではAGAの「根本的な改善」は難しく直接的な改善策とはなりません。ただし、亜鉛にはたんぱく質の再合成を助けるなどの働きがあり、育毛サイクルや発毛においてAGA(薄毛)と関わりがあります。


亜鉛はAGAの原因となる、還元酵素5αリダクターゼを抑える作用があります。還元酵素5αリダクターゼは、「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンの生成を助ける働きがあり、これがAGAを進行させてしまう原因です。

亜鉛を摂取することで、ジヒドロテストステロンの元となる5αリダクターゼの働きを抑制し、AGA進行の遅延に役立ちます。


しかし、一方で、亜鉛がDHTを増加させるという論文もあります。

髪は育毛サイクルのなかで生え変わり、毛母細胞が分裂をおこなうことで発毛します。亜鉛は細胞分裂に欠かせない成分で、正常な育毛サイクルを保つために必要です。したがって、亜鉛が不足していると髪の成長期に毛母細胞がうまく分裂できず、育毛サイクルの乱れにつながります。

長期的に亜鉛を摂りすぎてしまうと、同じミネラルであるされることがあります。

フィナステリドは、AGAの治療に用いられる代表的な医薬品であるプロペシアの有効成分としてよく知られています。フィナステリドには、亜鉛と同じくAGAの原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあります。

ミノキシジルは男性ホルモンに作用せずに毛を増やす作用があるのです。

抜け毛が減ることと、髪が増えることはイコールではなく、直接的な発毛効果は期待できません。しかしフィナステリドを主成分とするプロペシアを3年間継続して服用した場合、98%にAGAの改善が見られるというデータもあります。

髪の成長を考えるのであれば、亜鉛ばかりを摂っていても意味がありません。

なお、根本的な発毛効果を期待するのであれば、発毛を促進するミノキシジルという成分が効果的です。亜鉛だけでAGAの改善は難しいですが、フィナステリドの服用と合わせて積極的に摂取することで、発毛効果が期待できる可能性があります。

亜鉛はビタミンCやクエン酸と一緒に摂るとになるといわれています。

フィナステリドと亜鉛の作用機序(治療効果が出る仕組み)には違いがあります。
フィナステリドはAGAの原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害することで、抜け毛のリスクファクターであるTGF-βの産生を抑制します。

ED・AGAのお悩みや治療は イースト駅前クリニックに お任せください

亜鉛は自然界に存在している必須ミネラルの一種で、細胞の新陳代謝にとって欠かすことのできない成分です。髪は毛母細胞が分裂することで成長するので、亜鉛の摂取量が不足すると、髪の成長に悪影響を及ぼすことになります。

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ただしAGAを発症した場合の薄毛と、亜鉛が不足した場合に起こる薄毛では、その容体が異なります。AGAを発症した場合、頭頂部や前頭部から薄毛が進行しますが、亜鉛不足による薄毛の場合は、後頭部から薄毛の進行が多い傾向です。

ミノキシジルの購入には処方箋が必要?市販薬との違いについても解説

このように薄毛はAGAだけでなく、円形脱毛症や皮膚炎による脱毛などさまざまあり、治療法はそれぞれ違います。亜鉛不足によって生じた薄毛の場合は、亜鉛の摂取は有効といえますが、AGAを発症した場合の薄毛には、亜鉛を摂取してもそれほど大きな効果がみられない可能性があります。同様の理由で、亜鉛不足による薄毛には、フィナステリドを摂取しても意味がありません。

亜鉛はアミノ酸からケラチンへと合成を進める働きがあります。鉄分 ..

亜鉛によって改善できるのは主に亜鉛不足による薄毛であり、AGAによる薄毛の場合は、あくまで補助的な役割であることを理解しておきましょう。

AGA(男性型脱毛) | やすだ泌尿器クリニック|ザガーロ ミノキシジル

フィナステリドとミノキシジルの併用はどんな効果があるの?」
「常用薬と併用できるか知りたい」

フィナステリドをはじめとするAGA治療薬と亜鉛を併用することで、より高いAGA治療効果が期待できるでしょう。

フィナステリドとミノキシジルは、AGA治療においてもっとも推奨度の高い成分(薄毛治療薬)です。

ALL IN-F(フィナステリド+亜鉛+ミノキシジル)の個人輸入代行

両者を併用することでより高い効果が期待できますが、複数の医薬品を服用するのは飲み合わせが心配です。そこで今回は、フィナステリドとミノキシジルの併用で得られる効果と相互作用をわかりやすく解説します。

ミノキシジルと亜鉛の併用はAGA改善に効果的?相乗効果はあるの?

厚生労働省が推奨する1日当たりの亜鉛の摂取量は、男性の場合で10mg、女性の場合で8mgとされています。妊婦さんはさらに亜鉛を2mg、授乳中の女性はさらに亜鉛を3mg追加で摂取する必要があります。

ミノキシジル / フィナステリド / 亜鉛サプリメント / 外用薬

しかし2016年におこなわれた厚生労働省による「国民健康・栄養調査報告」によると、20代以降の男女ともに、必要量の亜鉛が摂取できていないとの報告もあります。亜鉛が不足するとおこりうるリスクは、脱毛や薄毛の原因となるだけではありません。口内や皮膚に炎症を起こしたり、味覚が麻痺したりすることもあります。子供の場合は健全な発育に悪影響を及ぼすこともあり、男性は生殖機能に影響がでるケースもあるようです。

1か月分 ミノキシジル / フィナステリド / 亜鉛サプリメント / 外用薬.

そのため亜鉛が直接的にAGAを改善するものではないとしても、日々の食事から積極的に亜鉛を摂取する必要があるでしょう。