【超重要・厳重注意】 “クラリスロマイシン(CAM)”と併用禁忌の医薬品ラインナップ
CAMの非結核性抗酸菌に対する耐性基準またはブレイクポイントが設定されていれば,設定値を教えて下さい。【回答】
非定型抗酸菌に対するクラリスロマイシン (CAM) のブレイクポイントは現在のところ設定されていませんが,ある目安として微量液体希釈法でのMICが32 μg/ml以上を「耐性」と判定することもあるようです。CAMはMACの治療薬として使用されることが多いようですが,単独で使用されることはなく, CAMを主薬として2~3剤の併用で使用されます。また,MAC以外の非定型抗酸菌に対してもCAMは有効と言われています。しかし現時点では,非定型抗酸菌に対する保険適用がありません。
【追加質問】
お返事ありがとうございました。非結核性抗酸菌が検出されたら, 自動的にCAMの感受性試験を追加しようかとも考えていたのですが,その必要はないのでしょうか???
当院では外注で実施しています。【回答】
非定型抗酸菌に対してクラリスロマイシン (CAM) が単独で使用されることはないと思います。例えばMAC症の治療では,(CAM, AZMから1種類)+EB+(CPFX, SPFX, AMK, RPFから2種類)の組み合わせが使用されます。その点を踏まえて,薬剤感受性試験が必要であるか否かは, その施設の判断で決定されることをお勧めします。
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重症敗血症患者におけるクラリスロマイシン(CAM)の抗炎症作用と免疫賦活効果に関する研究
標準治療として、クラリスロマイシン、エタンブトール、リファンピシンの 3 剤併 ..
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重症敗血症患者におけるクラリスロマイシン(CAM)の抗炎症作用と免疫賦活効果に関する研究
肺 complex(MAC)症の中心的治療薬であるクラリスロマイシン(CAM)の薬剤感受性と臨床背景との関連について検討した.CAM治療歴のない243例では1例を除き感受性であり治療前の感受性検査は通常不要と考えられた.CAM治療歴がある40例の検討では耐性17例,感受性23例であり,耐性例は全例単剤投与歴を認めたが感受性例でも8例に単剤投与歴を認めた.臨床病型で比較すると結節性気管支拡張(NB)型が耐性例では2/17例と少なく,一方感受性例ではNB型が16/23例と多数をしめ,NB型は耐性化しにくい傾向を認めた.NB型が耐性化しにくい要因として軽症例・少量投与例が多いため殺菌力が弱く耐性菌が選択されにくかったこと,感受性株の再感染によるクローン交代が考えられた.CAMの単剤投与は耐性化予防のため避けるべきだが少量投与例やNB型症例では耐性化が必ずしも誘導されないことが示唆された.