また、治療です。ただ、それでも絶対に初期脱毛が起こらないわけではありません。
初期脱毛の期間が過ぎると、乱れていたヘアサイクルが安定します。ヘアサイクルが安定すると、初期脱毛による抜け毛は減少する傾向にあるため、そのまま治療を続けるほうが良いとされています。
初期脱毛が起こるのは、個人差がありますが、AGA治療薬を使い始めて2週間~1か月頃が多く、1か月~最大3か月程度は続くといわれています。これは治療薬の副作用ではなく、薬が効いて治療が成功に近づいている証拠であるため、不安を感じることはありません。
初期脱毛を副作用だと勘違いして、治療薬の使用を中断するのは避けるようにしましょう。治療によって休止期から成長期に向けて整えられていたヘアサイクルが元に戻り、抜け毛が再発することもあります。
ミノキシジル使用を中止しない限りは、初期脱毛を止めることはできません。
それでも、薄毛で悩んいる方が1か月もの間髪の毛が抜け続けるのは恐怖でしかないと思いますので、初期脱毛を極力抑える方法を解説していきます。
初期脱毛は、初期脱毛が始まってから1か月(使用開始から8週間)で自然終息するのが一般的です。
改めてにはなりますが、初期脱毛とはミノキシジルを用いたAGA治療を開始してから1~3ヶ月の初期段階で一時的に抜け毛が増えてしまう症状のことです。AGA治療を開始する患者様の多くが経験している症状ですが、体質やAGAの進行度合いによっては発現しないケースもあります。初期脱毛は、ミノキシジルにより太く健康的な毛髪に生え変わる準備段階として、AGAによってミニチュア化した細く短くなった髪が一時的に多く脱毛する状態です。
なお、この初期脱毛はAGA治療薬の一つであるミノキシジルが、丈夫で太い毛髪を発毛させる際に起きる身体からのサインによって抜け毛は一時的に増え不安になりますが、医学的にはAGA治療の効果が順調に出ているというプラスのサインです。今回はこれらのAGA治療を開始した際に起きる初期脱毛の症状やメカニズムについて解説していきます。
とはいえ、初期脱毛が実際に起きると心配になるのではないでしょうか。
塗り薬でも飲み薬でも、初期脱毛中に抜け落ちる1日あたりの毛量は変わりません。ただし、初期脱毛に関係なくヘアサイクルの一環として抜け落ちる髪の毛はデータに含まれていませんので、実際には倍の量が抜けている感覚があると思います。
この章では、初期脱毛による影響を抑えるための対策を6つ紹介します。
AGA治療の初期段階に起こる特徴的な脱毛症状として、初期脱毛というものがあります。初期脱毛はその名前の通りAGA治療を開始して1~3ヶ月目の初期段階に一時的に抜け毛が増える症状です。AGA治療は毛量を増やす為の治療にも関わらず、初期の過程において抜け毛が増え脱毛が起きるといった望む効果とは真逆の効果が現れます。そのため初期脱毛の知識がしっかりないと、その症状に驚いて治療を中断してしまうケースさえあります。
初期脱毛の出現率について、査読済みの論文からデータをみていきましょう。
そのため、AGAクリニックでは定期的に血液検査をおこない、副作用のリスクを慎重に見極めながらミノキシジル内服薬を処方しています。ミノキシジル外用薬の場合、肝機能障害のリスクはそこまで高くありません。
初期脱毛でどれくらいの量の毛が抜けるのかを一覧表にしてみました。
男女ともに塗り薬でも飲み薬でもミノキシジル使用開始後2~4週間目で初期脱毛が始まり、4~8週間目で自然終息します。
ミノキシジルの濃度を徐々に増やすことで初期脱毛を抑えられます。
ただし、「初期脱毛の期間は?いつまで抜け続けるの?」というのが一番気になるところですよね。こちらも査読済み論文から初期脱毛の期間についてデータを拾っていきましょう。
しかし初期脱毛が起こるにはきちんとした理由があるのも確かです。
初期脱毛は必要な抜け毛だと知っていても、つらいものであることには変わりありません。
ただし初期脱毛がないからといって、ミノキシジルが効いていないわけではありません。
初期脱毛前の時点で休止期の後半にある髪が多い方は、治療から3ヵ月目で新たな髪の成長が確認できることもあります。
そのため初期脱毛が起こりやすいですが、その分発毛効果も強いです。
なぜ初期脱毛が起こってしまうのか、治療を続けやすくするためにもメカニズムについて知っておきましょう。
人によっては、ミノキシジルによる初期脱毛を2回経験する方もいます。
一般的に髪は1ヵ月で1cmほど伸びるため、発毛が目に見えてわかるのは2〜3cmほど伸びた頃です。
初期脱毛は準備期間と考えて、前向きに治療を続けてみてください。
ミノキシジルと違って、デュタステリドの機序は毛母細胞を直接刺激するわけではありません。初期脱毛は毛母細胞が活性すると起きやすいので、デュタステリドの治療では初期脱毛が起こる可能性は低いでしょう。
初期脱毛が起きるリスクがある主なAGA治療薬は次の3種類です。
ミノキシジルの使用を開始した一部の人で初期脱毛が起き、男女ともに約2~4週間目で初期脱毛が始まることが分かりました。
1〜2ヶ月目:初期脱毛の時期. ミノキシジルを使用すると、最初の1〜2ヶ月で一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。
プロペシア(フィナステリド)の使用によってヘアサイクルが整い、それまでの薄毛状態から健康な髪の状態へと移行する過程で、初期脱毛が発生することがあります。ただし、プロペシは毛母細胞に直接作用するわけではないため、ミノキシジルに比べて初期脱毛が起こる可能性は低いとされています。
ミノキシジルによる初期脱毛が起きた人の方が男女共に発毛率が高い
ミノキシジル外用薬とミノキシジルタブレットはほぼ同じ時期に初期脱毛が起きていることが分かりますね。
男女ともに塗り薬でも飲み薬でもミノキシジル使用開始後2~4週間目で初期脱毛が始まり、4~8週間目で自然終息します。 初期脱毛で抜ける毛量
この記事の前半でも解説した通り、初期脱毛は一時的な変化であり、ほとんどのケースでは治療を続けることで改善していきます。
ミノタブの初期脱毛はいつまで?抜け毛が多い期間とAGAの見分け方
続いて、AGAおよびFAGA(女性の薄毛)の患者さんがミノキシジルでの治療を開始してから初期脱毛が発生するのがいつ頃なのか見ていきます。
プロペシア(フィナステリド)の初期脱毛はいつまで続く?目安や対処法
ミノキシジル外用薬(塗り薬)とミノキシジルタブレット(飲み薬)で数値に違いはあるものの、AGA治療およびFAGA(女性の薄毛)治療のいずれにおいても、ミノキシジルを使用した一部の人で初期脱毛が起き、大半の人は初期脱毛が起きていないことをデータが示しています。