年間の症例数は1,000例程です。中耳炎の99%は自然に治癒します。 ..


小児や高齢者の鼻咽腔に存在します。
気道に定着しやすく、肺炎やCOPDの急性増悪などを起こします。
急性中耳炎、副鼻腔炎を起こしますが、稀に髄膜炎を起こすことがあります。
肺炎球菌やインフルエンザ菌との混合感染も見られます。


副鼻腔炎、急性中耳炎、化膿性角結膜炎の起炎菌でもあり、抗菌薬に対する耐性菌が多いことより小児急性中耳炎の難治性要因の1つになっています。

日本では、2008年からHibワクチンの接種が可能となり、2013年からは定期接種の対象となっていて、小児のHib感染症による髄膜炎は激減しています。

5. 効能または効果に関連する注意. <一般感染症:咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎>.

小児急性中耳炎は重篤化することは稀ですが、先に書いた、b型莢膜株インフルエンザ菌が血液中に直接侵入して発症する、敗血症、髄膜炎、結膜炎、急性喉頭蓋炎、関節炎など全身的な重症感染症(Hib感染症)を予防するための対策が講じられています。

現在、急性中耳炎診療ガイドライン2018年版に記載されている、小児急性中耳炎に対する
抗菌薬第一選択は、

急性中耳炎患者からのインフルエンザ菌の分離菌を年齢別にみたものでは、0歳 48.3%、1歳 43.8%、であり、低年齢ほど高い検出率を示していました。

小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版の第5回サーベイランスの結果では、2011年1月-2012年6月の全国の急性中耳炎の患者さんから分離された195株の細菌について調査されています。


鼻副鼻腔炎を合併している場合はマクロライド療法(クラリスロマイシン ..

急性中耳炎診療ガイドライン2018年版
第5回サーベイランスでは、BLNAS 34.0%、BLNAI 15.1%、BLNAR 35.8%、BLPAR 10.3%、BLPACR 4.7%、でした。

中耳炎への抗菌薬治療、必要性を判断した上で「真に抗菌薬投与が適切」と判断されるケースに限定せよ―厚労省

Hibは気道感染は起こさずに直接血液中に侵入して、敗血症、髄膜炎、結膜炎、急性喉頭蓋炎、関節などの重篤な全身の合併症を起こします。
小児の細菌性髄膜炎や敗血症の起炎菌では、同定された細菌の95%がHibであったとの報告があります。

ここでは、急性中耳炎と滲出性中耳炎の症状について解説します。 ..

非莢膜株のインフルエンザ菌は、乳幼児の鼻腔、咽頭に常在菌として存在しており、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などの気道感染症を起こしてきます。

中耳炎、それが滲出性中耳炎滲出性中耳炎とは鼓膜よりもまだ奥の「中耳」と呼ばれるところに、細菌感染などにより炎症(急性中耳炎) ..

23価不活化ワクチン(肺炎球菌莢膜血清型ポリサッカライドを含む肺炎球菌ワクチン)です。接種回数は1回。
80種類を超える肺炎球菌のうち、症例の8割をカバーする23種類の莢膜血清型に対する免疫を獲得できると言われます。ワクチンの効果は接種から5年とされています。
2014年から高齢者へのニューモバックスNP接種は定期接種となり公費補助がなされることになりました。
4回の投与による重症化抑制率は70-90% です。2歳未満に対する投与は行いません。

合併症には喘息、特にアスピリン喘息が多く見受けられ、好酸球性中耳炎が合併していることもあります。

生後2ヶ月から6歳未満が対象です。
平均接種回数は4回です。
世界101ヵ国で承認されています。
2013年以降、小児では定期接種になりました。
13価ワクチンであり、肺炎球菌の13種類の血清型に有効性を示します。侵襲性肺炎球菌感染症では予防効果が認められています。

また、難治性の好酸球性中耳炎を合併する方もいらっしゃいます。 好酸球性副鼻腔 ..

日本国内では小児に対して、2010年に7価肺炎球菌結合型ワクチンが、2013年からは、13価肺炎球菌結合型ワクチン (PCV13) として販売されています。これによってワクチンによってカバーされる肺炎球菌血清型は7種類から13種類へ増えています。

d) 化膿性中耳炎に対してクラリスロマイシン400mg/日及びジョサマイシン1,200mg/日(対照薬)を7日間経

同ガイドラインで、3歳以下の急性中耳炎の中耳貯留液から分離されたインフルエンザ菌を全国から収集して、BLNAS 31.2%、BLNAI 26.8%、BLNAR 33.8%、BLPAR 4.5%、BLPACR 3.8%、と報告されています。(2016)

例えば、喉の急性細菌性咽頭炎(ほとんど溶連菌が原因)と急性細菌性中耳炎 ..

肺炎球菌ワクチンには、2歳以下の小児に接種される結合型ワクチン(PCV) と成人に接種される多糖体ワクチン(PPV) があります。

1.かぜがこじれる場合としては、こどもでよくあるのは中耳炎 ..

これら多剤耐性肺炎球菌に対しては、カルバペネムとペニシリンの大量投与療法、カルバペネムとグリコペプタイドの併用投与などが行われます。

[PDF] 麻杏甘石湯が著効した 他治療無効の小児遷延性中耳炎

近年分離されているPRSPの中には、ペニシリン耐性だけでなく、すでにミノサイクリンに高率に耐性を示し、エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド薬、ニューキノロン系抗菌薬など、広範囲の抗菌薬に同時に耐性を獲得したいわゆる ” 多剤耐性肺炎球菌 ” の存在が問題化しています。

滲出性中耳炎 急性増悪 バナン①のあと クラリスロマイシン4W②無効

しかしながら、同ガイドラインの第5回サーベイランスにおいて年齢別に分離率を調べた報告では、0歳で77.8%、5歳以下で58.5%、6歳以上で37.7%と、低年齢ほどPRSPの分離率が高く、このことが乳幼児中耳炎の難治性要因の1つと思われる、と記載されています。

中耳炎とは、中耳に炎症が生じている病気です。 お子さんに多いのは2種類です。 中耳とはどこにあるのですか?中耳炎とは何ですか? ..

日本耳科学会作成の急性中耳炎診療ガイドライン2018年版の記載では、近年、小児急性中耳炎からの分離菌でPRSPの割合が減少していることが複数の報告から明らかになっています。

② 後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症

PRSPの病原性は肺炎球菌と同じです。
鼻腔や咽頭に定着していても、通常は無症状です。咽頭炎、副鼻腔炎などの炎症が起こった場合は、菌が増殖して感染症状を呈します。
乳幼児の細菌性髄膜炎や小児の中耳炎、肺炎、高齢者の肺炎などの原因菌となります。
ペニシリン耐性を獲得していますので、治療においては、適切な抗菌薬の選択が非常に重要になります。(後述)