咳喘息だと思うが百日咳の可能性もあるのということで抗生剤はジスロマック ..
マイコプラズマ肺炎の治療は、病状に合わせて行う必要があります。適切な抗菌薬の選択と症状の軽減を目指す対症療法が中心です。症状に合わせた治療を行いながら、十分な休息を心がけましょう。
副鼻腔炎の分類として「急性と慢性」以外に「鼻ポリープを伴う/伴わない」「好中球性/好酸球性」「上顎洞優位/篩骨洞優位」があります。好酸球性副鼻腔炎は、篩骨洞に起こりやすく、鼻ポリープを伴うことが多い副鼻腔炎で、国が定める指定難病です。アスピリン不耐症や気管支喘息の合併も多く、手術を行っても再発しやすいこと、嗅覚が低下~消失しやすいことが特徴です。治療は点鼻ステロイドやステロイドの内服、手術が行われますが再発しやすいため、難治例ではデュピクセントという注射薬を用いて治療が行われます。
各菌種の薬剤感受性を参考に抗生剤を選択することになりますが、初期治療において3菌種をカバー出来る抗生剤としては、メイアクト、フロモックスなどのセフェム系抗菌薬とレスピラトリーキノロン系抗菌薬が挙げられます。インフルエンザ桿菌には感受性が不良ですが、オーグメンチン+サワシリンという組み合わせは肺炎球菌、モラキセラに効果があります。ガイドラインを参考に抗生剤を選択する場合、初期治療として推奨されているAMPC高用量や重症例で推奨されているAZM(ジスロマック)は薬剤感受性が不良であり他剤を優先し使用するべきだと考えます。AMPC高用量の代わりに抗生剤を選択するのであればCVA/AMPC高用量(オーグメンチン+サワシリン)を選択するか、セフェム系抗生剤(メイアクト、フロモックス等)を選択することになります。
調べてみると案外珍しくない感染症で、咳が止まらないときに考えに入れておくべき感染症です。 ..
マイコプラズマ肺炎に対する第一選択薬としては、マクロライド系抗生物質が使われます。
咳と密接な関係があるのは、何といってもタバコです。慢性気管支炎やCOPDの85~90%は喫煙が原因です。慢性気管支炎は、慢性の喫煙刺激によって咳、痰が少なくとも3カ月以上あり、それが少なくとも連続して2年以上認められる病態として定義される、喫煙による慢性的な気道刺激症状です。タバコ煙が気道の繊毛の機能を低下させることで、喫煙者は自分自身でも気づかないうちに絶えず咳をしています。慢性気管支炎のもっとも重要な治療は禁煙で、禁煙によって症状が軽快します。多くの喫煙者は慢性の咳や痰、息切れがあっても、それらの症状を病的なものとしてほとんど自覚していません。また、これらの症状を自覚し、タバコを減らす、またはやめればよくなるとわかっていながらも喫煙を継続している人が多いことも問題です。
気流閉塞で定義されるCOPDの患者さんを見つける手がかりは、「喫煙歴」と「40歳以上」です※。すでに咳・痰、労作時の息切れといった症状が出ている人はCOPDが進行している可能性があります。いずれにしても、慢性咳嗽の患者さんが喫煙者であれば、その治療はまず禁煙からアプローチすることが大原則となります。
※喫煙指数(1日に吸うタバコの本数×喫煙している年数)が400以上で肺がんリスクが上がる。
迅速検査は結果が早く得られるというメリットがありますが、偽陰性の可能性もあるため、臨床症状と合わせて判断する必要があります。
百日咳は百日咳菌の感染により長期間咳が続きますが、咳喘息と異なり息を吸うときに独特の狭窄音が聞こえます。咳喘息では吐くときにピューという気管支狭窄音が聞こえます。百日咳の診断は喉をこすって細菌を培養したり、血液検査を2回行う必要があります。子供の百日咳は息を吸う時の音が「犬の遠吠え」様だったり、咳き込んで吐いてしまうなど特徴的であり、血液検査を行わずに診断できますが、成人の場合は症状がはっきりしないため、抗生物質を処方して効果を見ます(診断的治療)。抗生物質が無効の場合は咳喘息と考えます。
最近、発売された新しいマクロライド系の抗生物質に、アジスロマイシン水和物(商品名:ジスロマック)という薬があります。 ..
発熱、咳(せき)、鼻水などの症状があり、特に咳は、最初乾いた咳から痰の絡んだ咳になり、2週間程度続きます。マイコプラズマは、乳幼児では風邪のような症状ですが、学童期以降や大人の場合は肺炎を起こします。
マイコプラズマは細菌ですので、細菌を殺す抗菌薬による治療が効果を発揮します。しかし、マイコプラズマに効く抗菌薬は、マクロライド系抗菌薬(エリスロシン、クラリス、クラリシッド、ジスロマックなど)、テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)、ニューキノロン系抗菌薬(クラビット、オゼックスなど)に限られます。抗菌薬が効きにくいマイコプラズマが増えています。大人では多くないのですが、子どもでは既に90%近くが、マクロライド系抗菌薬が効かないと言われています。
Q2:咳が止まらなくて困ったとき、市販の咳止めを飲んでも大丈夫ですか? 大丈夫 ..
鼻がのどに垂れ込むこと(後鼻漏)が原因で起こる咳のことを「上気道咳症候群」といいます。後鼻漏による咳はのどの神経を刺激したり、後鼻漏の気管への流入による刺激が原因で起こると考えられています。またアレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎などのアレルギー疾患は下気道(気管支)との関係が深く、鼻疾患があることで気道が過敏となることも知られています。後鼻漏は「鼻の奥に何か流れる感じ(後鼻漏感)」として自覚されることもありますが、自覚されないこともあります。多くは痰がらみの咳や咳払い感が繰り返されることが特徴で、横(臥床)になると悪化することが特徴です。後鼻漏を引き起こす疾患には以下のようなものがあります。
発症して、1~2週間以内の咳を咳喘息や慢性気管支炎とそれだけで診断することは本来はない ..
アレルギー性鼻炎はアレルギーが原因で起こる鼻炎で、「鼻汁」「鼻づまり」「くしゃみ」を3大症状とする病気です。近年増加傾向にあり、国民の約40%がかかっているとも言われ、まさに現代の国民病となっています。増加している背景としては生活環境の変化や食生活の変化、ストレスなどの可能性が指摘されています。スギやヒノキなど、季節性の花粉で起こるものを「季節性アレルギー性鼻炎」、ダニやほこりなど、通年性抗原が原因で起こるものを「通年性アレルギー性鼻炎」といいます。アレルギー性鼻炎が原因で起こる後鼻漏・咳に対し、抗ヒスタミン薬による治療や点鼻ステロイドによる治療が行われます。
鎮咳薬を内服したが改善なく、咳が3週間止まらない30代女性(その1)
マイコプラズマ肺炎は、自然にも治りますが、抗菌薬で症状を軽くすることができます。そのため子どもでは、テトラサイクリン系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬の効果があると考えられます。
しかし、テトラサイクリン系抗菌薬は、8歳以下の子どもに、2週間以上長く使用すると歯が黄色くなったり、骨の発達に影響を受けると言われています。短期間で適切に使用するのであれば、副作用はかなり少なくなります。
ニューキノロン系抗菌薬も、関節への影響から子どもにあまり使用されませんが、最近、子どもに安全なニューキノロン系抗菌薬があります。
ジスロマック その他の抗菌薬 去痰剤(各種湿性咳嗽) ビソルボン(粘液溶解薬 ..
2.咳の割には喘鳴が著しくない→非定型性肺炎(マイコプラズマ肺炎、レジオネラ肺炎)、過敏性肺臓炎(カビなどによるアレルギー)
この系統の一番の特徴は、一般的な抗生物質(βラクタム系)が効かない非定型菌のマイコプラズマやクラミジアに有効なことです。 ..
小児喘息は特定のアレルゲン(アレルギーのもと、ハウスダスト、食物など)によるものが多く、中学生頃までに一旦治ります。大人の喘息の好発年齢は40歳と言われていて、不特定のストレス(かぜ、暑さ、精神的ストレス)などがきっかけで、気管支粘膜が腫れてきます。じんましんや花粉症の体質の人は気管支粘膜も敏感であり、喘息、咳喘息になりやすいです。
気管支炎 咳止まらない 36 気管支炎咳長引く 35 気管支炎 咳喘息 35 ..
気道には繊毛があり、繊毛運動で異物を外に出し、異物を絡め取った粘液が痰となり、咳によって排出されます。咳は本来、感染などによって気道内に貯留した分泌物や吸入された外来異物を気道外に排出させるための生体防御反応なのです。咳が出るメカニズムとしては、気管支の気道壁表層に分布する知覚神経終末(咳受容体)が機械的あるいは化学的に刺激されると、そのインパルスが迷走神経求心路を介して、脳の延髄にある咳中枢に伝達され、咳嗽反射が引き起こされると考えられています。
2012年に発刊された日本呼吸器学会編『咳嗽に関するガイドライン第2版』では、咳はその持続期間により、3週間未満の「急性咳嗽」、3週間以上8週間未満の「遷延性※咳嗽」、8週間以上の「慢性咳嗽」に分類されています。急性咳嗽の原因の多くは感冒を含む気道の感染症ですが、咳が続く期間が長くなるほど、感染症以外の原因で咳が出ている可能性が高くなります。したがって、ほかの原因をしっかり見極める必要があります(図2)。
※遷延性=なかなか治らずしつこく続く状態
歯周病に抗生物質(ジスロマック/アジスロマイシン)は効くのか?
副鼻腔は鼻の中とつながる空洞ですが、かぜなどを契機に副鼻腔に膿が溜まった状態のことを副鼻腔炎といいます。特に副鼻腔炎が3か月以上続いた状態を慢性副鼻腔炎といいます。鼻腔の観察による診断の他、膿副鼻腔のX線写真を撮影し診断を行うこともあります。治療は、抗生剤(急性と慢性では使用する薬が異なります)、去痰薬の他、副鼻腔炎の排出口を解除する目的で点鼻ステロイドや鼻うがいなどを行います。これらの治療に反応しない場合には手術(ESS)が行われることもあります。
咳が止まらず、産婦人科に相談したところ抗生物質(ジスロマック)と咳 ..
呼吸器疾患の日常診療では、咳はもっとも頻度の高い症状の1つです。咳をもたらす原因は、インフルエンザや感冒、喘息、薬剤の副作用などさまざまです。咳の診療では、その原因を突き止めることが重要になります。治療法は原因によって大きく異なるため、原因を突き止めることができれば、咳の治療はほぼ終わっているといっても過言ではありません。
肺は呼吸によって酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。しかし、私たちが吸っている空気には酸素だけが含まれているわけではありません。いろいろなほこり、たばこ煙や大気汚染物質、かび、細菌やウイルスなど、体や肺にとって有害な異物が数多く含まれています。そのためにそれらの異物から肺を守るシステムが発達しています。その重要なシステムの一つとして咳があります(図1)。
マイコプラズマに感染した場合は、咳止めを飲んでも咳は止まらないのですか?
CT検査を行うと、間質性陰影や小葉中心性の陰影が確認できることもありますが、画像所見だけではマイコプラズマ肺炎の確定診断は難しく、ほかの臨床症状や検査結果と総合的に判断する必要があります。